そして、費用について聞くと、
「いやそれは勘弁してください」
とのこと。
一方、騒動の発端となった、安倍元首相が射殺された奈良県でも、旧統一教会系の団体との“つき合い”が見受けられる。
奈良市議会の北良晃議長は、確認できるだけで5年以上、旧統一教会の友好団体である世界平和連合に、政治活動費から「会費」として3千円を支出。これまで20万円以上を支払ったという。
「世界平和連合は、先輩議員から『選挙のこともある』と言われて会員になりました。旧統一教会の関係と聞いて、本当に驚いています。市議選の時に選挙カーで走りましたが、世界平和連合の近くを通るときに集まっていただいたようなことはあると思います。組織票のようなものはいただいていないです。月3千円は『世界思想』という本が毎月届くので、購読料という認識でした」
さらに、世界平和連合の講演会にも参加していたといい、
「世界平和連合の会員ではありますが、旧統一教会の信者などではありません。こんなことになって、今年4月にさかのぼり会員をやめ、政活費からの支出もしないようにしたい。知らないとはいえ、申し訳ございません」
と平身低頭の様子だった。
奈良県も、旧統一教会の関連団体とのつながりはあるようだ。県のホームページ(HP)では、国際交流団体として「世界平和女性連合奈良第一連合会」が紹介されているが、旧統一教会系であることはまったくうかがえない記述になっている。
担当者は、こう説明する。
「統一教会系団体との指摘ですが、HPに一覧として、広く国際交流活動を県内でされていると先方から掲載の要望があり、書面がきたので掲載しました。概要を見ましたが、それだけで団体名など、記載事項から旧統一教会、宗教団体の関連は明らかではなく、わかりませんでした」
HPで確認すると、世界平和連合の会費は月3千円と記されており、北市議の政務活動費の支出とも一致する。