写真はイメージ(GettyImages)
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 では、感染を予防するためにはどうすればいいのでしょうか。小児においても、ワクチン接種が最も効果的であることが、2022年7月20日に「New England Journal of Medicine (NEJM)」に掲載されました。

 Sharon氏 らは、オミクロン株が急増した2022年1月21日から4月8日までのシンガポールにおける5歳から11歳の小児のデータを解析。その結果によると、ファイザー製のコロナワクチンの2回接種は新型コロナウイルスの感染を36.8%防ぎ、新型コロナウイルス感染による入院を82.7%も予防したことがわかったと言います。

 私が調べた限りでは、これは5歳から11歳の小児のコロナワクチン接種の感染予防効果を報告した初めての報告です。中高生の追加接種による感染予防効果については、前回の連載でお伝えした福島県相馬市のデータが参考になると思います。

  発熱や咽頭痛などの症状を訴えて受診する患者さんで、ワクチン未接種だという方に理由を聞くと、「忙しくて接種しそびれた」「接種したかったけれど、休みの日に予約を取れなかった」という声は想像以上に多く、「また副反応で高熱が出ると思うと接種したくなくて……」という声もちらほら聞かれます。

 都内では予約なしでもコロナワクチンを接種することができる会場が設置されています。私も接種のお手伝いに行っていますが、第7波の感染拡大に伴い、接種希望者が激増しました。「もう追加接種は必要ないと思っていたけど、またコロナが流行って怖くなった」という3回目や4回目の追加接種の方や、「やっと接種しようと思った」「すっかり2回目の接種を忘れていた」という1回目や2回目の接種希望者もお越しになっています。

 医療従事者の4回目の接種が解禁になってからは、「早く4回目の接種をしたかった」という医療従事者の方も多数お越しになっています。私はすでに3回目の接種から5カ月が経過していますが、接種券はまだ届いていません。第7波の立ち上がりを目の当たりにし、「自分もいつコロナになってもおかしくない」と覚悟をしながら、60件前後のPCR検査を行う日々です。

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