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気象衛星をみると、日本海には寒気による筋状の雲、日本の南から東にかけて秋雨前線の雲、フィリピンの東に台風26号の雲がみられ、季節がせめぎ合う様子がわかります。

冬の雲、秋の雲、夏の雲

日本海の上空1500メートル付近には0度以下の寒気が流れ込んでおり、日本海にすじ状の雲がみられます。すじ状の雲はシベリアからの冷たく乾いた空気が日本海を渡る際に海面上で温められて水蒸気を補給し、大気の状態が不安定になるために発生する積雲です。
日本の南から東にかけては秋の空気と夏の空気の境目である、秋雨前線の雲がのびています。
この前線の南側には、熱帯の海域で発生した台風の雲が渦を巻いています。

季節のせめぎあい 寒気が優勢に

衛星をみると、上述のように日本の周辺は季節がせめぎあっている様子がわかります。
フィリピンの東の台風26号は、今後も西へ進み、31日には南シナ海へ抜ける予想です。上空1500メートル付近で0度以下の寒気(山で雪を降らせる目安の寒気)は、あす30日から31日にかけて東北南部地方まで南下する見込みです。北海道や東北の山岳部や標高の高い峠では雪が降るでしょう。積雪となる所もありますので、車で峠越えを予定している方は、冬の準備が必要になります。