アカデミー賞女優ヘレン・ミレン主演最新作、クリムトの名画をめぐる感動の実話を描いた『WOMAN IN GOLD』。邦題『黄金のアデーレ 名画の帰還』として11月27日よりTOHOシネマズ シャンテ他で全国公開することが決定した。
ナチスに奪われた、クリムトが描いた伯母の肖像画“黄金のアデーレ”を取り戻すため、オーストリア政府を訴えたマリア。数奇な運命を辿り、“オーストリアのモナリザ”となったクリムトの名画には、彼女の美しい思い出と涙の記憶が刻まれていた。本作では、世界が固唾を呑んで見守り続けた名画裁判の行方と、その名画に秘められた真実の物語が描かれている。
実在の女性マリア・アルトマンを演じるのは、アカデミー賞(R)に4度ノミネートされ『クィーン』で主演女優賞を受賞、英国女王から“デイム”の称号を授与された名優ヘレン・ミレン。いつも元気でかなり頑固、おちゃめな毒舌とユーモアが冴えるマリアを軽快に演じると共に、そんな彼女が故郷を捨てた時、心の奥深くに封印した怒りや慟哭までをも繊細に表した。
監督は『マリリン 7日間の恋』のサイモン・カーティス。二つの国と時代をドラマティックに行き来して、判決の興奮とその予想外の余韻を見事に描き切る。また、マリアとともにオーストリア政府に立ち向かった駆け出し弁護士のランディ役を『あなたは私の婿になる』のライアン・レイノルズが、さらに、マリアと出会い、自国と父の罪を償おうとするオーストリア人ジャーナリストを『ラッシュ/プライドと友情』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたダニエル・ブリュールが演じ、物語にリアリティと深みを与えている。