一方で、馬場氏が「後手後手」と批判する旧統一教会に対する維新の対応はどうか。8月2日、維新は旧統一教会との関わりについての調査結果をまとめた。最初は衆参議員合計で13人が関わりがあったと発表したが、その後2人増えて15人に増えた。大阪維新の会では当初13人としていたが、3人増えて16人。「後でわかった」議員は、最初の調査では隠していた可能性はないのか。だとすれば、党として処分などを考えるべきではないのか。

「処分は考えていません。秘書が頻繁に入れ替わっている事務所では、なかなかわからへんこともあります。秘書に調べさせて、最初は『ないですよ』と言うたけど、さらに調べたら出てきたから党に自己申告したということです。ある意味正直なわけですよ。過去にさかのぼって調査する中で、もしかしたら後から関わりが出てくるかもしれない、そういう可能性はありますと、最初の調査を公表する時点で言っています。この調査の趣旨は維新の議員が何人くらい、どれくらいの深さで旧統一教会と付き合いがあったのかを調べること。付き合いがあったから処分するという話ではないんです」

 馬場氏自身、2015年に旧統一教会の関連団体である「世界平和女性連合」(WFWP)のクリスマスパーティーに参加し、「世界日報」のインタビューを3回も受けていることが判明している。インタビュー3回は国会議員で最多とも報じられた。

「WFWPは国連のNGO団体に登録されており、国連に加盟しているNGOならちゃんとしたところやろなと思ったんです。お付き合いのきっかけになったのは、地元(大阪)の私の家の近くで、近所のご婦人たちが川の掃除をしたり、留学生にお茶を出したり、弁論大会をやったり、奉仕活動をしてはったことです。そういう活動をされていたから、クリスマスパーティーに誘われたときに『行きましょう』となった。会場となった大阪のホテルには、どこかの国の領事や、大学の学長さんもいました。これはわからないけど、お互いが広告塔になってしまったのかもしれません」

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議席増「達成できなければ辞任」の真意