放送作家でコラムニストの山田美保子さんが楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、パナソニックの「スチームオーブンレンジ ビストロ」を取り上げる。
【写真】指名買いが急増中。食材をレストランの味に変えるオーブンはこちら
* * *
舞台の楽屋にトースターや電子レンジが置いてあることは以前も書いたとおり。
先日は『週刊さんまとマツコ』(TBS系)で明石家さんまさんが家電量販店にロケに出るレア映像を見た。同番組で度々密着している「夢グループ」のコンサートの楽屋に差し入れる電子レンジ購入のためだった。ハードな移動やスケジュールのなか、せめて温かいお弁当を食べたいと願うベテラン歌手らが、「お金を出し合って電子レンジを買った」というエピソードに涙した(?)さんまさんからのプレゼントだった。
このときは、マツコ・デラックスさんからの珠玉のアドバイスにより単機能のレンジが選ばれた。ボタンが複雑だとベテラン歌手らには扱いきれないのではないかと。ロケ弁をチンするだけならそれでいいということだ。
だが、同じ劇場で1カ月近く公演している女優さんの楽屋では話が違う。
いまはコロナ禍なので、共演者を招いて手料理を振る舞うようなことはできないが、かつては加湿空気清浄機や美容健康家電から調理家電まで、自宅と同じように揃えて楽屋入りしていたものだ。
一方、いわゆる「おうち時間」が増え、調理家電を新調したという話をタレントたちからよく聞く。なかでも人気なのが、バラエティー番組でおなじみの“伝説の家政婦”タサン志麻さんが自宅で使っているという『パナソニック』の「スチームオーブンレンジ ビストロ」だ。
段取りも手際も良く、短時間で見栄えも味もいい複数の料理を手品のように仕上げるのが志麻さんの真骨頂。
2月14日の『もう一度、逢いたくて旅にでた。』(日本テレビ系)によれば、かつては不器用で、19歳で留学した『辻調グループフランス校』での成績は悪かったそうだ。
そのとき、恩師のナレ先生から贈られた「もうちょっと気ぃ抜きなよ」の言葉に背中を押され、卒業後、レストランで15年、シェフを務めたとか。