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気象庁によると、8日午前8時頃から胆振・日高地方沿岸の苫小牧東港を中心に、約90センチの顕著な海面昇降が発生しています。海面の昇降や強い流れにより、船舶や海上係留物への被害が生じるおそれがあります。

顕著な海面昇降が発生

気象庁によると、8日午前8時頃から、胆振・日高地方沿岸の苫小牧東港を中心に、約90センチの顕著な海面昇降が発生しています。8日午前9時30分までに観測された海面の昇降の山から谷の高さの最大値、観測時刻、周期はそれぞれ以下の通りです(値は速報値)。
苫小牧東(港湾局)
山から谷の高さ 約90センチ
観測時刻 8時50分頃
周期 約25分

副振動とは

この海面の昇降は「副振動」と呼ばれる現象で、湾内や海峡などで時々発生します。高潮や津波とは原因が異なり、海面上の短時間での気圧の変動によって引き起こされたものと考えられます。今後も大きい海面の昇降や強い流れが繰り返し発生する可能性があり、船舶や海上係留物への被害が発生するおそれがありますので十分注意してください。
なお、苫小牧東港における6月8日の満潮の時刻は以下の通りです。
満潮 9時42分 23時14分

北海道では珍しい現象

気象庁によると、この副振動は主に気圧の急激な低下によって発生したとみられ、北海道でこのような顕著な副振動が観測されるのは珍しいとのことです。