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今夜(21日)、日本の上空を国際宇宙ステーション(ISS)が通過。全国の広い範囲で肉眼で見られるチャンスです。何時ごろ見える?気になるお天気は?

今夜、ISSを全国で見られるチャンス

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設。その中に「きぼう」という名の日本の実験棟があるのは有名ですね。国際宇宙ステーションはサッカー場くらいの大きさがあって、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
今夜(21日)は、全国の広い範囲で国際宇宙ステーションを見られるチャンスです。JAXA・宇宙航空研究開発機構によりますと、19時56分頃から20時01分頃にかけて、東北から九州の太平洋側や沖縄で最大仰角が45度より高くなるため、見えやすくなります。(仰角とは、地平線からの角度のことです。)東北から九州の日本海側でも最大仰角が30度から45度の範囲内で、比較的見えやすいとのこと。北海道は周回遅れの21時38分頃に最大仰角が40度になるため、他の地域より少し遅れて見ることができます。
特に今回は(日本は夜でも)国際宇宙ステーションには太陽の光が当たるため、より明るく輝いて見える条件がそろいます。あの光の中に、日本の実験棟「きぼう」があって、日本人宇宙飛行士が活躍していることを想像すると、なんだかワクワクしてきますね。
国際宇宙ステーションが通過する経路を上の図に、各地の見える時刻と方角を下の表にまとめましたので参考になさって下さいね。

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今夜は、広い範囲で観測日和

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日本付近は高気圧に覆われて、晴れている所が多くなっています。今夜(21日)も北海道から中国や四国にかけては晴天が続く所がほとんどで、国際宇宙ステーションを見られる可能性は高いでしょう。九州と沖縄の雨も次第にやむ見込みで、雲の隙間から、夜空に国際宇宙ステーションが放つ一筋の光を見ることができるかもしれません。
国際宇宙ステーションは、飛行機よりも早く、流れ星よりもゆっくりと夜空を進みます。星空を観察しながら方角を確認して時を待ち、時間になったら見え始めの方角から視野を広くもって空を見上げてみましょう。音もなくすーっと動く光を見つけて手を振れば、「きぼう」の窓から宇宙飛行士の皆さんが手を振りかえしてくれるかも?