ヤクルトの村上宗隆
ヤクルトの村上宗隆
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 今季のプロ野球界の主役は、ヤクルト村上宗隆だ。

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 シーズン最終戦となった10月3日のDeNA戦で歴史的偉業を達成した。最終打席の7回に右翼席へ56号ソロ。1964年の王貞治(巨人)がマークした55号を超え、日本人選手のシーズン最多本塁打を樹立した。2013年にウラディミール・バレンティン(ヤクルト)が残したプロ野球記録のシーズン60本塁打超えは叶わなかったが、打率.318、56本塁打、134打点で史上最年少となる22歳で史上8人目の三冠王に。スポーツ紙記者は、この偉業の価値を力説する。

「昔より球場のサイズが広くなり、投手の投げる球速、変化球の精度も向上している。特に今年は投高打低と言われ、各球団の主力打者が成績を落としている中で村上の活躍は驚異的と言える。落合博満さん、松井秀喜さんといった球界を代表するスラッガーをしのぐNPB史上最強打者になれる可能性を秘めている。個人的には王さんのNPB通算868本塁打を超えてほしい。まだ道半ばですが、決して不可能ではないと思います」

 球を遠くへ飛ばす才能に加えてミート能力が高い。村上の凄みは今年の成績がピークに感じられないことだ。19年に高卒2年目で日本人最多タイ記録の36本塁打をマークすると、昨年は9月19日の広島戦で史上最年少で通算100本塁打に到達し、39本塁打で自身初のタイトルを獲得。今季は7月31日の対阪神戦から8月2日の対中日戦にかけてNPB史上初となる5打席連続本塁打をマークするなど、アーチを量産し続けた。128試合終了時点で打率.337、55本塁打、132打点。最終盤に13試合連続ノーアーチで打率も下がり、中日・大島洋平が猛追してきたため首位打者獲得が危ぶまれたが、10月2日の阪神戦を欠場。翌3日のDeNA戦は3打席凡退しても首位打者が確定しているという安心感で、肩の力が抜けた部分もあっただろう。22歳の和製大砲は伸びしろだらけで、来季は2年連続三冠王も十分に狙える。

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