今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、ソプラノ幸田浩子のニューアルバム『スマイル -母を想う-』が2位以下を引き離して第1位となり、今回で3週連続の上位チャートインを果たした。ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」や、シューベルトをはじめとした三大子守歌、賛美歌など、世界の愛唱歌を集めたアルバムでもあり、また思い出の歌を通して亡き母への心情を表現した作品でもある。リリースを記念して5月8日にはビルボードクラシックスによる幸田浩子のソプラノリサイタルが開催された。
第2位は海上自衛隊東京音楽隊3等海曹 三宅由佳莉によるセカンド・アルバム『希望 Songs for Tomorrow』。9週連続チャートインを飾った。前を向いて歩んでいくための「希望」をテーマに、「レット・イット・ゴー」「ユー・レイズ・ミー・アップ」など誰もが知る名曲をセレクト。ファーストアルバム『祈り 未来への歌声』も9位に同時チャートイン。今回で62回目のチャートインとなった。各地基地等でのイベントやコンサートなどが続き、注目が集まる現在、この記録更新はまだまだ続きそうだ。
アニメ『四月は君の嘘』のクラシック・コンピレーションアルバム2アイテムが、今週で7週連続での同時チャートインとなった。アニメ使用楽曲が多く収録されている第1弾コンピ・アルバム『四月は君の嘘 僕と君との音楽帳』が今週の3位となり、24週連続のチャートインを記録。アニメのみならずノベライズの世界観も垣間見える、第2弾『四月は君の嘘 トゥインクル リトルスター』は7位となった。アニメ放送のみならず原作の連載も終了したものの、引き続き各地でクラシック・コンサートが予定されており、また、5月16日には阿佐ヶ谷ロフトAでスタッフトークイベントが開催される。衰えぬ人気ぶりを見せつけてくれるこの2アイテム、引き続きチャートを賑わせてくれそうだ。
text:yokano