アラバマ・シェイクスの最新作が米ビルボード・アルバム・チャート1位デビュー、フィジカル盤発売でドレイクが4位に浮上
アラバマ・シェイクスの最新作が米ビルボード・アルバム・チャート1位デビュー、フィジカル盤発売でドレイクが4位に浮上

 アラバマ州出身のロックバンド、アラバマ・シェイクスの2ndアルバム『サウンド&カラー』がNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 2012年春リリースのデビュー作『ボーイズ&ガールズ』が6位をマークし、ミリオンセールスを記録。華々しいデビューを飾った彼らだが、それから3年のブランクがあったとて、その人気衰えることなく、本作では見事、自身初の首位を獲得した。

 『ボーイズ&ガールズ』がリリースされた翌年の【グラミー賞】(55回)では、新人賞にノミネートされたこともあって、その後ワールドツアーもソールドアウトになるなど、人気・実力を確立し、世界を席巻した。本作ではブレイク・ミルズをプロデューサーに迎え、ブルースやロック、R&Bテイストのサウンドなど、幅広いジャンルのサウンドが繰り広げられ、ヴォーカルのブリタニー・ハワードいわく、“時間をかけて作った”ということもあり、上質なサウンドが楽しめる傑作に仕上がっている。

 2位には主題歌「シー・ユー・アゲイン」が今週も首位をマークした映画『ワイルドスピード スカイミッション』のサントラ盤が続き、3位にはこちらもアラバマ州出身のラッパー、イェラウルフの3rdアルバム『ラヴ・ストーリー』が初登場。前作、『レディオアクティヴ』から約3年半ぶりの新作で、その前作の最高位27位を大きく上回り、初のTOP10入りを果たした。自身の主宰するレーベルからのデビューということもあり、本作にもエミネム氏がゲスト参加しているが、その他のフィーチャリング・アーティストは明記されていない。ここ最近人気をあつめている、90年リバイバル的な黒い、重たいビートとはまた違う、イージーサウンドやメロウ系のナンバーが多く、今大ヒット中のナンバー「シー・ユー・アゲイン」に通ずるものがあり、ラップ慣れしていないリスナーも、聴きやすいアルバムに仕上がっている。

 3位以下では、新作のランクインはなく、安定したセールスを獲得しているアーティストが、停滞、浮上した。4位のドレイク『イフ・ユア・リーディング・ディス・イッツ・トゥ・レイト』は、急遽配信が開始される形でのリリースだったため、これまでのセールスはデジタルセールスのみであったが、パッケージでの販売が開始されたことを受け、パッケージ(CD)セールスが加算され、10位から一気にジャンプした。

 5位の映画『フィフティー・シェイズ・オブ・グレイ』のサントラ盤からは、今週もザ・ウィークエンドが4位、エリー・ゴールディングが6位に、TOP10内同時ランクインを果たしていて、6位のテイラー・スウィフト『1989』は、3rdシングル「スタイル」がヒット中。GWの5日、6日には東京ドームで来日公演が予定されている。

 7位のサム・スミス『イン・ザ・ロンリー・アワー』からは、「レイ・ミー・ダウン」が上昇中で、8位のエド・シーランはシングル「シンキング・アウト・ラウド」が登場30週目に到達するにもかかわらず、TOP10内に停滞する超ロングヒットを記録している。また、10位に返り咲いたメーガン・トレイナーのデビュー作『タイトル』から、3rdシングル「ディア・フューチャー・ハズバンド」が20位にランクアップしていて、アルバムから3曲連続でTOP10入りするか、期待が高まる。