プロ17年間過ごしてきた中日に別れを告げ、新天地へ。外野のレギュラーが固まっていない球団が少なくないが、スポーツ紙デスクは「現実は厳しいと思います」と指摘する。

「貧打で苦しむ中日でレギュラーをつかめなかったのが現状です。今年は岡林が台頭しましたが、近年は若手が伸び悩んでいる中で平田にチャンスは与えられていたが結果を出せなかった。代打で適性があるとは言い難く、各球団が若返りを図る中で34歳という年齢もネックになる」

 野球人生の岐路に立たされたベテランの決断は様々だ。先輩の中日・福留孝介、阪神の糸井嘉男、オリックスの能見篤史、西武の内海哲也、ヤクルトの内川聖一、坂口智隆、嶋基宏は今季限りでの現役引退を決断した一方、退団が決まったソフトバンク・松田宣浩、楽天・川島慶三は他球団で現役続行を希望する道を選んだ。平田と同世代の「87年世代」も、西武・十亀剣、ロッテ・田中靖洋が現役引退を表明し、来季の戦力構想から外れて退団が決まった楽天・福井優也、オリックス・海田智行は他球団で現役続行希望が報じられた。

 愛する中日に別れを告げた平田に、吉報は届くだろうか。(梅宮昌宗)

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