ほかには、や団の天気予報士のネタも斬新だったし、かが屋も面白いなって感じたよ。かが屋って、ネタが始まって、30秒から1分くらい笑いがなくても、全然我慢できるというか、安心して見られちゃうんだよね。正直、安田大サーカスだったら、そんなの耐えられない。なるべく早く笑いがほしいから、できるだけすぐにつかみのボケをいれちゃうからね(笑)。でも、かが屋は、それがちゃんとフリになっていて、笑いがしっかりとれるんだよね。改めて、技術の高さに驚いたよ。
松本さんが最後に「演技力」に関してのコメントをしていたから、来年は、そこを重視したネタがめっちゃ増えるだろうなー。逆に、「暗転」に関しては、あまり良い印象を持ってなさそうだったから、きっと、来年はかなり減るよね。ちなみに、暗転に関しては、ボクもやめたほうがいいとは思う。暗転を繰り返されちゃうと、ボクは寝ちゃうタイプだから。昔、団長に連れていってもらった先輩芸人のコントライブで、暗転が多すぎて、爆睡したこともあるし(笑)。ボクみたいな人、けっこう多いと思うけどなー。
ビスケットブラザーズは、しばらくの間、いろんな番組に引っ張りだこになるから、大変だね。ネタは、すごく面白かったし、文句なしの優勝ではある……でも、正直に話せば、ボクは、こういう新たなスターが出てきたっていう状況が大嫌い。
嫉妬っていう意味合いも強いんだけど、何かこう、周囲が祭り上げている感じが、見ていて、全然好きになれない。あと、こういう突然のブレークを経験した人の中には、一定数、調子にのっちゃう人っていうのが、必ず出てくるからね。もちろん、ビスケットブラザースがそうなるって言ってるわけじゃないけど、ボクは、過去に、そういう人たちを、何人も見てきた。それはお笑いに限った話じゃなくて、タレントやモデルやスポーツ選手だってそう。なんで、あんなに急にエラそうな態度になっちゃうんだろう。
そういう人に出くわした時、ボクは「なんやねん!」って心で思っちゃう。「お前なんて少し前まで誰も知らなかっただろ!」「たまたまラッキーパンチで売れただけのくせに!」ってね。周囲が、あまりにも、ちやほやし過ぎるのもどうかと思うよ。だから、こういった状況は、なるべく早くおさまってほしいね。