こうした人間味がある素直さには、好感を持つ人も多いだろう。また、過去の恋愛トークからも気取らない性格がうかがえる。

「なりゆき街道旅」(フジテレビ系、5月29日放送)では、「最初はいい感じなんですけど、私がいざ好きになるとフラれます」と明かしていた新井。相手から好きと言われ、自分も振り向いていって「付き合うのかな」と思ってると“ナシ”になってしまうとか。また、別のバラエティー番組では、「好きな男性のタイプ」について「ちょっと変態なほうが好きです」と答えたこともある。

「『マイふんどし』を愛用しているなど、実は男性ウケを狙ったようなコメントも多く、ぶりっ子に見えるしぐさも少なくない。なのに、なぜか女子アナに厳しい主婦層をはじめ、女性視聴者から敵意を向けられないところも彼女のすごさ。そのあたりは“苦労人”だった頃のイメージがプラスに作用しているのかもしれません。もし彼女が局アナだったら、TBS時代の田中みな実のように女性からかなりバッシングされていたでしょうね」(民放バラエティー制作スタッフ)

 過去の“下積み時代”に関しては、本人がテレビで明かすことも多い。

「新人時代は仕事がなく、給料は歩合制なので月6万円だったと以前バラエティー番組で明かしていました。『一生知られないまま、仕事ないままなのかな』と思っていたとか。また、8月に放送された番組では、下積み時代は衣装も自前で、アクセサリーも節約のため自作していたと告白。自宅で使う10kgのパーテーションを買った際、タクシー代や配送代を節約するため、自宅まで歩いて運んだこともあったそうです。女子アナでこうした苦労を経験した人は少ないでしょうね」(同)

 芸能評論家の三杉武氏は新井についてこう評価する。

「新井さんの魅力は、容姿端麗なのにお高くとまったところがなく、気さくでサービス精神が旺盛なところ。リップサービスとも取れる発言も、番組やその場の空気を盛り上げようという強いプロ意識が感じられます。バランス感覚もあるので、同性の視聴者を敵に回さないように色気を前面に押し出しすぎない戦略も見事です。このプロ意識をつくりあげたのは、ミス青学グランプリという実績がありながら、キー局4社のアナウンサー試験にすべて落ちた“挫折”があるからかもしれません。フリーになってからもレギュラー番組を1年ほどで降板になったり、まったく仕事のない時期が3カ月近く続くなど苦労も多く経験した。だからこそ、売れっ子になってもおごったり、浮かれたりすることなく、脇を締めているのだと思います」

 熱愛報道が出ても、浮つくことなく毅然とした対応をした新井。地に足がついたこの堅実さこそが、人気ナンバーワンでいられる秘訣なのかもしれない。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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