瀬戸内に春を告げるイカナゴのシンコ漁が解禁されました。イカナゴのくぎ煮を作る甘辛い香りは春の訪れを感じさせますが、近畿地方には冬の寒さが戻ってきています。今週は冬のような寒さが続くため、体調を崩さないように注意が必要です。

水揚げ直後のイカナゴのシンコ
水揚げ直後のイカナゴのシンコ

イカナゴのシンコ漁が解禁

3月7日に2017年のイカナゴのシンコ漁が解禁になりました。瀬戸内に春を告げる風物詩のイカナゴのシンコは、東日本ではコウナゴと呼ばれます。醤油と砂糖、生姜などと共に煮るくぎ煮が良く知られ、兵庫県南部の沿岸部では、この時季になると各家庭からくぎ煮をつくる甘辛い匂いが漂い、春の訪れを感じさせます。煮上がったイカナゴが折れ曲がった古釘のように縮む事からくぎ煮と呼ばれますが、鮮度が良いものほどギュッとよく縮むそうです。今年の初物を求めて漁港の直売所には朝から行列が出来ていました。くぎ煮の他にも釜揚げや、鮮度の良いものは生でも食されます。個人的には20センチほどの大きさになった成魚のフルセもオススメです。

イカナゴのくぎ煮
イカナゴのくぎ煮

寒さが戻る

イカナゴのシンコ漁は始まりましたが、近畿地方には冬の寒さが戻っています。上空に流れ込んでいる寒気の影響で8日朝にかけて日本海側では大雪になり、日中も近畿地方の各地で平年の気温を下回る寒さになりました。この先、土曜日ごろまでは寒さが続き、日本海側では木曜日も雪が残る見込みです。日曜日は、日中は春の陽気が戻って暖かくなりますが、朝は冷え込んで一日の気温差が大きくなるため、体調を崩さないように注意が必要です。