16日にかけて今季最強の寒気が襲来。日本海側では積雪が一気に増えて、普段雪の少ない太平洋側の平野部でも雪が積もりました。また、各地で今季1番の厳しい寒さに見舞われました。

写真左:京都市西京区 写真右上:広島市中区 写真右下:仙台市青葉区
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雪のまとめ

日本列島には10日頃から強い寒気が流れ込みました。日本海側では広く雪が降り、これまで雪不足だった東北や北陸も積雪が一気に増えました。今季最強の寒気が北日本から西日本にかけての広い範囲に流れ込んだ14日からは、雪の降り方がさらに強まり、多くの地点で今シーズン1番の積雪となりました。16日午後2時までの最深積雪は、福島県の桧枝岐村204センチ、北海道の音威子府村167センチ、山形県西川町の大井沢160センチ。そのほか、山形53センチ、長野30センチなど、平年の2倍以上の雪が積もった所もありました。関東北部や長野県から岐阜県にかけては比較的短い時間で雪が多く降り、16日午後2時までの72時間降雪量は、群馬県みなかみ町の藤原113センチ、長野県飯山市110センチ、長野県の野沢温泉108センチなどとなっています。
また、雪雲は太平洋側にも流れ込み、14日から15日にかけては静岡や和歌山、松山、高知など東海から西の平野部からも続々と初雪の便りが届きました。名古屋は14日の未明から雨が雪に変わり、午前9時には積雪2センチとなるなど、市街地も真っ白に雪化粧しました。広島は15日午前11時に積雪が19センチに達しました。広島で15センチ以上の雪が積もるのは2005年12月以来のことです。

寒さのまとめ

14日の朝は、所々で今シーズン1番の冷え込みとなりました。北海道の占冠村では最低気温が氷点下29度7分と、全国で今季最も低い気温を更新。東京都心は朝9時までの最低気温が氷点下0度5分と、今季初めて冬日(最低気温が0度未満)になりました。日中は真冬としても厳しい寒さに見舞われました。最高気温が0度未満の真冬日地点は全国の402地点と、今季初めて4割を超えました。真冬日地点が400地点を超えたのは2014年以来、3年ぶりのことです。仙台や福島は今季初の真冬日に。雪が降った名古屋は、日中も2度9分までしか気温が上がらず、午後5時頃からは氷点下になりました。
15日の朝は、冷え込みが強まり、多くの地点で今季最も低い最低気温をさらに更新しました。冬日地点は全国にあるアメダスの約9割にのぼり、大阪は氷点下0度6分、松山は氷点下0度1分と、今季初の冬日になりました。日中も空気は冷え切ったままで、最高気温は関東から九州で今シーズン1番低い所が多くなりました。晴れた東京都心は4度7分と今季初めて5度未満と、日なたでも手袋が欲しくなるような厳しい寒さでした。大阪は5度1分、広島と松山は今季初めて5度に届きませんでした。

15日 姫路城のお堀のようす 一部、凍結していました
15日 姫路城のお堀のようす 一部、凍結していました