梅雨明けというと、真っ青な夏空を思い浮かべますが、今年はちょっと違います。関東付近ではこの先、例年のように太平洋高気圧が強まる兆しがありません。しばらくは、すっきり夏空とはいかないでしょう。
この記事の写真をすべて見る梅雨明けしたものの、雲が優勢
きょう、関東甲信地方はようやく梅雨明けしました。
平年より1週間遅い梅雨明けです。
梅雨明けというと、真っ青な夏空を思い浮かべますが、今年はちょっと違います。
きょうも、空を見上げてみると、梅雨が明けたはずなのに、青空より雲の方が優勢です。
「梅雨明け10日」という言葉がありますが、これは梅雨明けしてしばらくは安定して晴れる日が続くということです。
ただ、ここ50年の梅雨明け後10日間の東京の日照時間を調べてみると、10年に1回くらいは梅雨が明けても、日差しが少ない年があります。
例えば最近では、2009年。
この年は7月14日に梅雨明けしたものの、たっぷり日が差したのは梅雨明け3日のみ。
その後は曇りや雨の日が続きました。
また、1998年は梅雨明けして10日間、毎日のように雨が降りました。
梅雨明け10日?
今年はきょう、ようやく梅雨が明け、あす29日(金)と、あさって30日(土)は雲が多めながらも日中に晴れ間がありそうです。
にわか雨は山沿いに限られるでしょう。
ただ、その先はしばらく、関東付近で太平洋高気圧が強まる兆しがありません。
梅雨明け10日とはいかず、すっきりとした夏空は期待できないでしょう。
31日(日)には各地に雨マーク。
高気圧を押しのけて、南の海上から熱帯低気圧が北上してくる予想で、沿岸部を中心に所々に雨雲がかかるでしょう。
8月1日(月)以降も日差しがあっても雲が多め。
降水確率は40%から50%くらいと、お出かけには雨具が欠かせないでしょう。
夏休みで海や山のレジャーを企画している方も多いと思いますが、天気の急変に注意です。
雲が広がりやすい分、極端な暑さはありません。
暑さで有名な熊谷も、この先、最高気温は30度前後の日が多く、体温を超えるような暑さにはならない見込み。
ただ、湿度が高めで、ムシムシとした暑さですので、油断せず、熱中症対策をしっかり行いましょう。