暖かく湿った空気が流れ込む北海道では雨雲が次々と発生しています。胆振地方の登別市カルルスでは26日15時の降り始めから27日16時までの雨量が150.0ミリに達しています。

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今日の北海道付近には日本海から前線を伴った低気圧が近づいています。明日にかけて低気圧や前線に向かって、南よりの風が吹き、北海道には暖かく湿った空気の流れ込みやすい状態が続きます。

地形がカギを握る

胆振地方の登別市カルルス町の北側には、標高1199メートルのオロフレ山や標高1322メートルのホロホロ山が位置しています。
今日のように南東の風により暖かく湿った空気が北海道に流れ込むと、胆振地方の山沿いの南東側を向いた斜面にぶつかり、行き場を失った空気は山沿いの地域で上昇流となります。この上昇流の影響で雨雲が次々と発生して、ちょうど麓に位置するカルルス付近に大雨をもたらすのです。

胆振地方の大雨の警戒期間は?

この低気圧の動きを阻むように北海道の東には、高気圧が居座っており、低気圧の移動速度が遅くなっています。このため、北海道付近で南東の風が吹く時間が長くなり、同じような場所で雨雲が発生しやすい状態が続き、激しい雨が断続的に降りやすくなっています。
胆振地方では引き続き雨の降りやすい状態が続き、今日27日18時から明日28日18時までの24時間でさらに250ミリの雨が降ると予想されています。その後も29日にかけてさらに雨量が多くなる可能性があるため、大雨による土砂災害に29日にかけて警戒が必要です。
土砂災害は今降っている雨だけではなく、降り続いて地面にしみ込んだ雨によっても発生します。雨が弱まっても土砂災害には警戒して下さい。