29日夜は、月と土星が接近。梅雨の晴れ間の広がっている所が多く、夜も雲の切れ間から、月と土星が寄り添う姿を眺められる所がありそう。土星も肉眼で見ることができます。

日本付近の雲のようす(13時30分)
日本付近の雲のようす(13時30分)
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寄り添う月と土星 肉眼でも見える

きょう29日夜は、月と土星が近づきます。今月は1日にも接近しており、2回目です。普段、星空を見上げる機会があまりない方も、月ならすぐに見つけられますし、土星も肉眼で見えますのでお手軽です。月と土星が寄り添う姿は、夜空でもひと際、目立つでしょう。
下の図は、今夜21時の東京の南の星空です。

29日21時の東京の星空(提供 国立天文台)
29日21時の東京の星空(提供 国立天文台)

貴重な梅雨の晴れ間 観測のチャンスあり

さて、気になるお天気ですが・・・きょうは梅雨前線が本州の南の海上に離れて停滞し、本州付近は高気圧に広く覆われています。朝から晴れている所が多く、大雨が続いていた鹿児島も23日ぶりに日照時間が8時間を超えています(午後2時現在)。今夜は日中よりも雲が増える所が多いものの、雲の切れ間から月と土星を見つけることもできそうです。特に沖縄で星空指数が高くなっています。中国地方から北陸周辺も雲が少なめで、見られるチャンスが多くなりそう。そのほかの地域は雲が広がるものの、少し時間をかけて眺めていると、雲が流れて、ちらっと見える可能性もあるでしょう。時間が許す限り、夜空を眺めてみるとよさそうです。

全国各地の詳しい天気(29日11時発表)
全国各地の詳しい天気(29日11時発表)

梅雨の真っ只中に夜空を見上げる機会は少ないですが、きょうは少なくとも、雨雲に邪魔されることはありません。約1週間後には七夕ですし、星空が見える所では、星を探す予行練習としてもよいでしょう。ぜひ、夜空を見上げてみてくださいね。
ちなみに、あす30日は金星と木星が接近します。ただ、あすは全国的に梅雨空が戻りますので、星空を観察するにはあいにくの空模様となりそうです。