気象庁は10日、エルニーニョ監視速報を発表しました。今後、エルニーニョ現象が冬にかけて続く可能性が高いとしています。

エルニーニョ現象とは

太平洋赤道域の中部(日付変更線付近)から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で、海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が半年から1年半程度続く現象です。
エルニーニョ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こるとされています。

エルニーニョ現象続く インド洋も高い

●5月のエルニーニョ監視海域
海面水温の基準値との差は+1.2度でした。2015年1月から5月までの平均は+0.6度となり、エルニーニョ現象が発生しているとされる+0.5度以上になっています。
2014年6月から2015年3月にかけて+0.5度以上と、エルニーニョ現象が続いています。
●エルニーニョ現象が強まりつつある
日付変更線付近の対流活動は平年よりかなり活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風は平年に比べてかなり弱くなっています。
海と大気の状態を見ると、エルニーニョ現象発生時の特徴が先月よりもはっきりとしてきています。
●インド洋熱帯域の海面水温が高い
今後も、基準値より高い値で推移すると予測されています。

エルニーニョ現象 冬にかけて続く可能性

今後、海面水温が高い状態が続くと見られ、冬にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い見込みです。