南海キャンディーズの山里亮太
南海キャンディーズの山里亮太
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 4月からスタートする新番組「DayDay.」(日本テレビ系)のMCに大抜擢されたお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太(45)。同番組は3月末で終了する朝の情報番組「スッキリ」「バゲット」(同)の後継で、山里は新たな“朝の顔”を務めることになる。

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 現在、「東大王」(TBS系)、「土曜はナニする!?」(フジテレビ系)、「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)など、多くの番組でMCを担当する山里。2月10日に放送された「オオカミ少年」(TBS系)では、体調不良のため欠席したダウンタウン・浜田雅功の代役MCを急きょ務めるなど、その司会スキルは高く評価されている。山里といえば、かつては“非モテ”の卑屈な毒舌キャラで売っていたが、場を回すトークが買われ、徐々にMC業にシフトしてきた。4月から“朝の顔”となれば、芸人としては頭ひとつ抜けた存在になるだろう。

「山里のMCは、芸人からも絶賛されています。以前バラエティー番組で、平成ノブシコブシの吉村崇が山里について『ちゃんとオンエアに残るワードを見つけてそれを発表している』とスキルをほめていました。また、かまいたちの濱家隆一は『第43回ABCお笑いグランプリ』のMCを務めた山里について、『集中力を切らさずに温かいまま、みんな気持ちよくネタができるような状況をつくる』とラジオ番組で話し、コメントのクオリティーや返しの速さを称賛。さらに昨年9月、千鳥の『相席食堂』で2週にわたってノブの代役MCを務めた際は、大悟が『すごいよな』と、何の違和感もなくMCを務めた山里の手腕をたたえています」(テレビ情報誌の編集者)

 山里のMCスキルは同業者からも称賛されるほどだが、民放バラエティー制作スタッフも高評価をつける。

「2009年から『スッキリ』の天の声を連日担当しているのも、実はすごいことです。本来、芸人ならやはり前に出て笑わせたいところを、声だけで14年もやっているわけですから。彼がラジオ番組を大切にしていることからもうかがえますが、声だけで番組のコーナーを回し、爪痕を残し続けるのは並大抵のことではない。場数の多さに裏付けられた安定感と独創的なワードセンスをしっかり持っているので、特番会議のMC候補としては確実に名前が挙がります。若くして独自のポジションを築いた、珍しいタイプの芸人だと思います」

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