秋田で桜の開花が発表され、桜前線は順調にみちのくを北上中。4月下旬には津軽海峡を渡る予想で、ゴールデンウィークの札幌は満開の桜とともに過ごせそうです。北日本にもようやく遅い春が訪れ、お花見シーズンを迎えます。
この記事の写真をすべて見る秋田で桜開花 ~桜前線は平年より少し足早にみちのくを北上中~
きょう(11日)に秋田で桜の開花が発表されました。平年より7日、昨年より9日早い観測です。きのう(10日)は山形(平年より5日早く、昨年より4日早い)、おととい(9日)は盛岡(平年より12日早く、昨年より4日早い)で桜の開花が発表され、桜前線は平年よりやや早いペースで東北地方を北上しています。
この先、4月中旬から4月下旬にかけての気温は平年並みか高い予想で、東北北部の桜の開花と満開は平年より一週間前後早くなる見込みです。
北東北を代表する桜の名所で、推定樹齢120年以上の日本最古と言われているソメイヨシノがある青森県の弘前公園の開花は4月17日、青森市は4月16日、八戸市は4月15日の予想です。
その後、桜前線は4月下旬に津軽海峡を渡り、函館市は4月24日、札幌市では4月28日に開花の予想です。
開花予想(第8回)の詳細は、上記画像をクリック!
東北の南部では、仙台(4月9日)、福島(4月6日)など、すでに満開を迎えている所もあります。
(桜の開花状況は、上記画像をクリック!)
北日本にもようやくお花見のシーズンが到来です。
北国の春 ~サクラじゃない桜~
桜といってもソメイヨシノなどのバラ科の花とは違う桜があるのをご存知ですか?
それは、東北地方、特に秋田県などでよく言われている「田打ち桜」。
桜の名前が付いていますが、実際はモクレン科の「コブシの花」のことで、本当のバラ科の桜とは無関係です。
では、桜ではないのに、なぜ桜の名前が付いたのでしょうか。
その理由は2つあります。
一つは、もともと桜は神様のやどる木と言われ、この神様が稲の豊作をもたらすことに由来します。
二つめは、北日本では、コブシの開花を目安に農作の準備を始める所が多いため。
稲の豊作を祈願し、農作の準備を始める時期に咲き始めることから
コブシが「田打ち桜」という、桜の名前で呼ばれるようになったと言われています。