秦 基博さん(撮影/写真映像部・高橋奈緒)
秦 基博さん(撮影/写真映像部・高橋奈緒)

 40代になり、シンガー・ソングライターとして成熟の時期を迎えている秦。これからのキャリアをどう捉えているのだろうか?

「社会的な立場、言葉の重みや責任を伴う年齢だし、周りからそういう目で見られることも増えている気がします。ただ、自分としては、今回のアルバム制作と同じように、やりたいことをしっかり形にするのが大事だと思っていて。自分自身と向き合いながら、音楽を心のままに楽しんでいけたらと思いますね。身近にいる先輩たちを見ていてもすごく自由なんですよ。自分も50代、60代になったときに、そういうふうにもっともっと自由に音楽と接していられたらいいなと思ってます」

(森 朋之)

秦 基博(はた・もとひろ)/1980年、宮崎県生まれ、横浜育ち。2006年11月にシングル「シンクロ」でデビュー。2014年、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌「ひまわりの約束」が大ヒット。2020年にはNHK連続テレビ小説『おちょやん』の主題歌に「泣き笑いのエピソード」が起用されたほか、数々の映画、CM、TV番組のテーマ曲を担当するなど活躍を続けている。2023年3月22日にはアルバム「Paint Like a Child」をリリース。「泣き笑いのエピソード」(NHK連続テレビ小説『おちょやん』主題歌)、「サイダー」(『映画ざんねんないきもの事典』主題歌)、「残影」(テレビ朝日系ドラマ「六本木クラス」挿入歌)、「イカロス」(映画「イカロス 片羽の街」主題歌)など10曲を収録。

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