藤井:確かにその部分は、この5年間でグループとしていちばん成長した部分かもしれんな。
中間:関西の人たちって、みんなめちゃくちゃボケるイメージあるでしょ? それはスタッフさんとか、周りの人らが笑ってくれるのが幸せっていうのもある。ちょっとうれしいもんな。
神山:うん、何でも笑いにしたくなっちゃうところはあるよな。血が騒ぐというか……(笑)。
中間:急にミニコントとか始まるもん。
神山:特に、濱田と重岡はもう……すーぐ始まりますからね。
重岡:そういえば、前にテレビのテロップで「とにかくボケたがる重岡」って書かれたわ(笑)。
小瀧:おれは「しょーもない小ボケをはさむ小瀧」やった(笑)。
桐山:ほんま1個だけお願いやからさ、オチだけはつけてな?
濱田:そこなんよ。やってるおれらが、どこがゴールかわかってへん。
桐山:あんなに笑顔で迷子になってるやつ、お前くらいやで!
では、ジャニーズWESTにとって「笑い」とは──?
桐山:“生きる道”ですかね。
神山:あかん、「ずっと~探して~た~」(歌)が流れとる。
桐山:それ、NHKのやつや。
濱田:でも笑いって難しいから、これからまだまだ突き詰めていかなあかんと思ってます。お疲れさまでした。
中間:勝手に終わらすなや!
……グループとしてのターニングポイントは、「3年前のドーム公演だった」とメンバーは口をそろえる。実はデビューする前は、1年に1曲、新曲をもらえるかどうかもわからなかったのだという。
神山:それがデビューして3年で「もうできんの!?」って。
濱田:一つの夢がかなった瞬間を味わえた。同時にあの瞬間に、パッと変わった気がした。「あ、おれたちここで止まったらあかんぞ!」っていう気持ちが、むくむく湧いてきたんです。
次の目標は、記録にも「記憶」にも残るライブだ。
重岡:「甲子園みたいなライブ」がしたいんです。やっている側も全てを懸けて臨みたいし、来てくださったファンのみんなが「本当に観られてよかった」と思えるライブにしたい。何十年後かに集まったときも、「あのときのライブ、最高やったな」と語り合えるくらいのステージを、全員でつくりたいんです。
(ライター・澤田憲)
※AERA 2019年9月23日号