マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を9月15日に控えたプロランナー・大迫傑さんがAERAに登場。大会への熱意を語った。
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東京五輪の代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が間近に迫った。「出場する31選手にとって今後の人生を左右する大きなレース。みんなが(東京五輪出場という)同じ思いで走るレースはなかなかない。どこまで戦えるかすごく楽しみです」
いわずと知れた日本記録保持者。当然、マークされる立場にいる。「自分に期待する一方で、不安なことも多い。ベストを出しても負けてしまうかもしれない。でも、そういう自分の自然な反応を自覚して受け入れようとしている。今はいい状態だと思います」
強気一辺倒が丸くなったと言ったら言い過ぎか。ただ、今年3月の東京マラソンの前後と比べると、醸し出す雰囲気は明らかに違う。聞けば、マラソン4度目にして初めて途中棄権に終わった東京でのレースについてかなりの時間を割いて自問した、という。「あれがMGCじゃなくて良かったなと思うし、いい意味で予行練習ができた」