筋トレは身体だけでなく、メンタルにも効く。作家の岡映里さん(42)は、著書『自分を好きになろう』のなかで、「うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ」の一つに、「筋トレをする」を挙げている。
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岡さんが体調を崩したのは2011年3月、週刊誌記者として働いていたとき、東日本大震災の取材をしたのがきっかけだ。なんとか仕事を続けたが、2年後、ついに出社できなくなる。目は覚めているのに起き上がれず、トイレに這って行くのが精いっぱい、食事もとれない状態になり、友人から「とにかく精神科に行け」と言われた。クリニックの診断は「双極性障害」。1年4カ月休職した。復職後も薬の影響で睡眠リズムが崩れたが、ヨガを始めたことで睡眠薬なしで眠れるようになり、体を動かす楽しさに目覚める。そんなとき友人からすすめられたのが、『筋トレが最強のソリューションである』という本だった。
著者はTestosteroneさんという会社社長。筋トレによって体重110キロから40キロ近いダイエットをし、人生が変わったという。「筋トレとプロテインでこの世の99%の問題は解決します」とあり、「自傷行為に走るなら筋繊維にしろ」「メンがヘラってる人には筋トレをお勧めしたい」など、筋肉に関する格言が満載だった。
「テンション高すぎで、最初は苦笑いでしたが、『“とりあえず筋トレしてみる”ヤツが勝つ』という言葉に、ハッとしました」