■金地金は保管も大事

 素材そのものに価値があるため、金地金やコインは保管も重要なポイントだ。失くしたり盗まれたりしたら元も子もない。保管方法は大きく分けて3つある。

(1)買った会社に保管料を払って預ける
ある程度、まとまった量の地金を持っているのなら、購入した貴金属会社に預けるのが定番。特定保管方式だと保管料がかかる会社もある。消費寄託方式なら保管料無料で運用益をもらえることも。

(2)銀行の金庫に預ける
窓口での手続きが必要なく、あらかじめ渡された貸金庫カードで開ける「全自動型」から、署名・押印のうえ職員立ち会いのもとで開錠する「有人型」まで。倉庫の大きさにもよるが、6カ月1 万円程度から利用できる。

(3)自宅の金庫に保管
セキュリティーがしっかりしているなら自宅での保管もあり。ただし盗難保険に入っておきたい。購入時の領収書や刻印されているブランド、地金番号も記録しておこう。

(構成・文/安住拓哉、伊藤忍)

※アエラ増刊「AERA with MONEY 毎月3000円で純金投資」の記事に加筆・再構成

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安住拓哉

安住拓哉

出版社勤務を経て2021年に独立。経済関連記事全般が得意。取材・執筆歴20年以上。雑誌の取材記事の他、単行本のライティングも数多く手掛ける。

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