ソウル市のスーパーに掲示された「日本製品を販売しません」の貼り紙 (c)朝日新聞社
ソウル市のスーパーに掲示された「日本製品を販売しません」の貼り紙 (c)朝日新聞社
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 日本が韓国向け半導体材料の輸出規制を強化したことに対し、韓国で日本製品の不買を呼びかける動きが広がっている。ネット上には「日本旅行をキャンセルした」と誇示する書き込みが相次いだ。

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 不買呼びかけが始まって初の週末、ソウル市陽川区の住宅街にあるスーパーでは「日本製品を販売しません」と記された掲示が貼られ、人気だった4缶1万ウォン(約920円)のサッポロビールが姿を消していた。店長はこう話す。

「売り上げが減っても、日本が『貿易報復』を撤回するまで続ける」

 買い物をしていた主婦(70)も支持する。

「隣国同士仲良くしないといけないが、けんかを仕掛けたのは日本。当然の対応」

 同店も加盟する韓国マート協会などは5日、ソウルの日本大使館近くで会見を開き、日本製品の販売中断を宣言。日本企業のロゴが描かれた箱を踏みつぶすパフォーマンスは、テレビで繰り返し取り上げられている。

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