西武時代の鈴木健
西武時代の鈴木健
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 プロ野球の球場で楽しめるのは試合中のプレーだけではない。ゲームの開始前には様々な光景を見ることができるが、打撃練習はその中でも最も魅力的なものの一つだ。それだけで「お金を払う価値がある」選手も存在する。

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 侍ジャパンが世界一となり、日本中を熱狂の渦に巻き込んだワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では大谷翔平(エンゼルス)が“規格外”の打球を飛ばして話題となった。3月4日の壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)の試合前には、27スイングで9本の柵越え。5階席まで届く推定飛距離160mの1発で周囲を驚かせた。

「打った時の打球音が他選手とは全く違った。グシャというか、物凄い音が聞こえてきた。練習を終えた中日選手たちも、音を聞いてベンチまで戻ってきた。スイング速度の違いがそのまま音になって伝わってきた感じ」(バンテリンドーム関係者)

 大谷の打撃練習はその後も侍ジャパンの名物となった。国内での試合前はもちろん、米国に場所を移しても驚愕の打撃を見せ続け、まさに“ショータイム”となった。

「大谷は打撃練習を周囲へのアピールタイムとも考えているのではないか。試合への調整だけなら打撃の確認作業に専念すれば良い。しかしフルスイングでの柵超えを打ち続ける。WBCだけでなく普段から変わらない姿勢で、期待されているものを意識しているようだ」(米国メディア関係者)

 打撃練習には各々にスタイルがある。大谷のようにどんな時でも“ホームラン打者”の選手もいるが、状況によって取り組み方を変えるプレイヤーも存在する。

「デレク・ジーター(元ヤンキース)はオールスターの打撃練習では、スタンド上段までポンポン打ち込んでいた。しかしシーズン中は投手中心へ打ち返す打撃を繰り返した。大谷の打撃練習は異なり、ファンは試合前から楽しめる」(在米スポーツライター)

 一方、日本球界では試合前の練習で柵越えを狙うのは、ある意味で御法度とされてきた。「振り回しているだけで試合では期待できない」と苦言を呈するOBもいるほどだ。だが、そんな中でも練習で“凄い打球”を飛ばす選手もいる。

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日本の打者で凄かったのは?