寒いときはマイナス10度ほどにもなる。使い捨てカイロを体中に貼り、手袋をはめ、ひざにはサポーター、ダウンの上にゴアテックスの上着を着て撮影をする。耐えられなくなると、電話ボックスに避難して、寒さをしのぐ。それでも、北海道にいる間は毎日会いに行く。
「生きているということはすごいことなんですよね。猫から多くのことを教わっている気がします」
(編集部・大川恵実)
■書店員さんオススメの一冊
『スキャリーおじさんのとってもたのしいえいごえじてん』は、絵本の楽しさに改めて気づかされる一冊だ。オリオン書房ルミネ立川店、田邊水玲さんは、同著の魅力を次のように寄せる。
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スキャリーの絵本はアメリカの定番中の定番で、世界中の子どもたちに親しまれています。「懐かしい!」と思う方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今年は生誕100周年ということもあり、復刊が相次いでいます。自分自身、子どものころ、本がボロボロになるくらい何度も読み返すお気に入りが何冊もあったので、真っ先に手に取りました。
読んでいるとさらに驚きがありました。彼の絵本からは「何が何でも読み手を楽しませたい!」という強い気持ちがダイレクトに伝わってくるのです。ワクワクして、とにかく楽しい! こんな高揚感は本当に久しぶりでした。絵本って、こんなにも楽しいものだったと、改めて気づかされた一冊でした。現在わが家には小さい子なんていないのに、買い揃えたくなってしまい、非常に困っています。
※AERA 2019年2月25日号