母乳で育てたくても、出ないものは出ないのです。ミルクなら、夜中の授乳をパパと分担できるメリットもあります。
「晩婚化、晩産化が進み、仕事をある程度してから子どもをもつ母親が増えました。仕事で培った問題解決の手法は育児にも取り入れられるはずです」
森戸先生自身は、家電製品も家事サービスも使ったそう。今では、ロボット掃除機やボタンひとつで料理ができる家電もあります。
「手をかければ栄養価が上がるわけじゃないですからね」
と笑います。レトルトの離乳食に罪悪感はいらないんです。
育児で大切なのは、普段から夫婦でよく話し合うこと。
「『私も育児ははじめてだから、あなたもやってみて』と伝えてみてください。育児で起こる理不尽なことも、男性の視点で『コレ変だね』と解決できることもあると思います。正しい情報を知り、変えるべきところは変え、楽しく育児できるようにしたいですね」
(ライター・梶野佐智子)