■ 「元気出してね」「落ち込まないで」


 我が子の死という絶望の中にいる人は、元気を出してと言われても元気は出るわけがないし、落ち込んでいたらダメなのか、という思いがする。無理に励ましたり、元気づけたりしようとしないほうがいい。

■「元気そうで良かった」「もう大丈夫そうだね」
 人に会うときや電話に出るときは心配をかけないようにと気を遣って、元気を装って無理をしている人は多い。この言葉を聞くと、「やっぱりわかってもらえない」という思いがする。また、「大丈夫?」と聞かれると、大丈夫じゃなくても「大丈夫」だと答えるしかない。

■ 「まだ若いんだから」「次の子を授かれるよ」
 一見励ましに聞こえるが、受け止める側は、亡くなった赤ちゃんの存在を否定されたような気持ちになってしまう。また、次の妊娠・出産については不安がある人も多く、気軽に口にしないほうがいい。

■ 「そんなに泣いていると亡くなった赤ちゃんが悲しむよ」「あの子は天国でお母さんに笑ってほしいと思っているはず」
 赤ちゃんを亡くした親たちの多くは、あの子はどうして天国に帰ってしまったのか、亡くなるとわかっていてどうしておなかにやってきたのか―など、我が子の気持ちが知りたくて苦しんでいる。そんな中で赤ちゃんの気持ちを勝手に代弁するような言葉は、「他人のあなたにはわかるわけない」とますます心を閉ざしてしまうきっかけに。

■ 「その気持ち、理解できるよ」「私も◯◯したとき、死にたいぐらい苦しかった」
 同じような経験をしていない人から安易に「理解できる」と言われると、我が子の死という体験が軽んじられたような気持ちになる。

■「何か無理したんじゃないの」「体を冷やしたんでしょ」
 ただでさえ、亡くなった我が子や、出産を楽しみにしていた夫や家族に対して申し訳ないと思っている女性に追い打ちをかける言葉。流産や死産などはそもそも理由がわからないことが大半なのに、勝手な推測を投げかけられると嫌悪感しか残らない。

■「今回は縁がなかったんだね」
 亡くなった我が子をいとおしいと思い、そのきずなをいつまでも大切にしたいと思っている親たちにとっては、それを断ち切られるような酷い言葉。

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