●子どもや後輩への愛情
お互いの子どもの年齢が近いことから、母親としての有賀さんも間近で見てきた。
「お嬢さんのことを本当に大事にしていました。おなかが大きい頃から、この子のために生きると決めていらした」
フジ退社後は「ミュージックステーション」「料理バンザイ!」など多数の番組に出演。2001年からは母校・フェリス女学院大学の「アナウンス講座」の講師も務めた。講義は「ポイントをおさえた大変わかりやすい内容で、丁寧な指導」(同大企画・広報課)だったという。
同講座を受講したフェリス女学院大学の佐々ゆうほさん(21)は、「受講生の名前も覚えてくれて、後輩への愛情を感じました。自分のモデルとしての活動について話したら応援してくださった。有賀さんのような先輩から励まされたことが、いまとても大きく感じます」と語る。
そんな有賀さんの早すぎる死を悼む声は絶えない。
「原稿読みも上手だし、声がいい。華のあるアナウンサーでした。天国では頑張りすぎないでゆっくりしてねと言いたいです」(三宅さん)
「彼女に憧れて女子アナを目指した人は多い。それくらい輝いた存在。有賀さんは間違いなく日本のテレビ史の一ページを刻む存在です」(井上さん)
(編集部・小柳暁子)
※AERA 2018年2月19日号