この日集まったのは20~50代の発酵女子たち。発酵にハマり、自宅で発酵料理教室を開いている人や、味噌の魅力を伝える「味噌ガール」として活動中の人など、本気度が高めのメンバーだ。自己紹介タイムでは「新米味噌ガールなんで、まだ(味噌の)色も浅いんですけど……」などと、味噌づくりを知らない人には今一つピンとこない“発酵ギャグ”で盛り上がる。なんだかすごい空間だ。

 ハマったきっかけは何だったのか。参加者に聞いてみると、「夫ががんになり、健康に気遣うようになった」「アトピー性皮膚炎になって……」と、自分や身近な人の健康から発酵食に目覚めた、という声が多い。

 実はこの店を始めた石島誉士さんも健康不安から発酵に目覚めたひとり。大学時代に上京した際、ストレスからアトピー性皮膚炎を発症。その際、ヨーグルトなど発酵食に開眼し、食生活を改善した結果、徐々に症状も改善したという。

「食生活を変え、腸内環境が変化すると、気持ちまで変わります。日本古来の発酵文化のよさをもっと知ってほしいですね」

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