飛行中の米軍ヘリが沖縄の小学校に窓枠を落としてから6日目となる12月19日、米軍は同型機の飛行を再開した。相次ぐ訓練中の事故。だが、それは日本だけではなかった。
窓の落下事故が起きたのは13日。輸送用ヘリコプターのCH-53が普天間飛行場を離陸した直後、基地に隣接する小学校の校庭に重さ7.7キロの窓を落とした。体育の授業中で近くにいた小4男児の左腕に小石のようなものが当たり、軽いけがをしたという。
防衛省に米軍が報告した内容によると、事故原因は人為的ミス。飛行前点検で窓のレバーが適切に固定されていないことを見落とした結果、不注意などでレバーが緊急脱出の位置に動かされて落下したとした。
沖縄に展開する海兵隊は、訓練中にたびたび事故を起こしている。
昨年12月には名護湾沖で空中給油の訓練に失敗したオスプレイが集落から300メートル離れた沿岸に墜落。今年10月には高江村の民有地にCH-53が不時着炎上。11月には飛行中のステルス戦闘機が機体のパネルを海上に落下させた。今月7日には、米軍普天間飛行場(宜野湾市)近くの幼稚園に、CH-53が筒状の部品を落としたのではないかと見られている。
実は、米軍の訓練中の事故が増えているのは日本だけではない。