「人生100年時代」に突入するニッポン。住み慣れた地域で老いて安心して死ぬことができたのは、もはや過去の話だ。非正規労働、シングルマザー、フリーランス、LGBT……。生き方が多様化する中、老後、そして「死に方」の不安とは。
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未婚化というライフスタイルの変化で、独身、あるいは家族と死別・離別した単身世帯、いわゆる「おひとり様」が増えている。国勢調査によると、15年の単身世帯数は1842万世帯と、95年の調査時点に比べ6割増えた。本誌がアエラネットで実施した「おひとり様」アンケートでは、55人から回答があり、78%もの人が「将来への不安を抱いている」と回答した。
「体調の悪いとき」(会社役員、44歳男性)、「病気になったときどうすればいいか。動けなくなったらどうすればいいか」(会社員、46歳女性)「年をとってからの貧困」(会社員、41歳女性)……。健康や経済面から来る不安を挙げる人が多いが、単に経済的困窮だけでなく、社会的孤立から来る不安を挙げる人も少なくなかった。