アエラの連載企画「ニッポンの課長」。
現場を駆けずりまわって、マネジメントもやる。部下と上司の間に立って、仕事をやりとげる。それが「課長」だ。
あの企業の課長はどんな現場で、何に取り組んでいるのか。彼らの現場を取材をした。
今回はチロルチョコの「ニッポンの課長」を紹介する。
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■チロルチョコ 開発部・部長代理 松嶋祐介(40)
2月14日に手作りチョコを本命男子にあげた一方で「義理」として買い求めやすいチロルチョコを渡した経験もある。
現在、チロルチョコ東京本社には約20人が在籍し、平均年齢は30代前半。開発部部長代理の松嶋祐介はプレイングマネジャーとして、研究開発、企画、九州で新規開発に携わる計9人を統括する。生産ラインは福岡にあるため、昨年は東京と九州を50往復ほどした。試作とライン生産では味や粘度が「ぶれる」ことがあるため、新商品の初回生産に毎度立ち会う。
年間30品ほどの新味を生み出す中、最近は生チョコ仕立てや「いちごがいっぱい」シリーズなどの開発に携わった。2月には「モーツァルトチロル」を発売。オーストリアの伝統的な菓子「マジパン」をチョコ内に注入することに挑戦し、新しく設備の投入を行った。