ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中
ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中
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 経済専門家のぐっちーさんが「AERA」で連載する「ここだけの話」をお届けします。モルガン・スタンレーなどを経て、現在は投資会社でM&Aなどを手がけるぐっちーさんが、日々の経済ニュースを鋭く分析します。

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 ゴールデンウィークなるものが終わりました。しかし、今の日本でこんなものが必要なんでしょうか?

 みんなが一斉に休むため、どこに行っても大混雑。高速は大渋滞、飛行機や旅館はバカみたいな値段になるし。新幹線も立つしかない……。親はもちろん、子どもまで疲弊し、観光地では殺到した人をさばくためにやむを得ず人を雇い、低レベルのサービスしか提供できず、都会の客はこんなところ、二度と来ないと思ってしまう。こうなると一体誰のための黄金週間なのか? これでは地獄週間ではないですかね?

 そもそも5月の大型連休は高度成長期に考えられたもの。工場のラインなどを一斉に止めることができたため、便利な休暇制度だったようです。しかし今やそういう製造業で働いている人は、全製造業で見ても(つまり事務職の方を入れても)全体のわずか10%ほどしかいないのです。にもかかわらず、1億人が一斉に休むというバカげたシステムを続ける無能さ。さらに働き方革命とかいいながら、どんどんどうでもいい祝日を増やした結果、結局有休が消化できない……。本末転倒とはこういうことを言うのです。

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