もっと名古屋を知ってほしい! 地元テレビ局の看板アナウンサーが、編集部に寄せられた誤解だらけの名古屋の疑問に答えた。
答えてくれたのは、メ~テレ(名古屋テレビ)の看板アナウンサーで、報道情報番組のMCを務める鈴木しおりさん。愛知県で生まれ育ち、大学で東京に出たものの就職は名古屋に戻るという、地元愛の強い名古屋イズムを地でいく女性だ。読者の質問をそのままぶつけた。
Q:なぜ名古屋は嫌われるのでしょうか?
A(鈴木アナ):えっ、嫌われているんですか? むしろ質問したいです。嫌われているとしたら、そのことに気づいていないのが、名古屋のいいところ。私たちは私たちで完結できているんです。経済的にも完結できています。
Q:エビフライのことを「えびふりゃー」と言うってホント?
A:(間髪入れず)断じて言いません。前のめりで反論したい。19歳で東京の大学に行った時も、「えびふりゃーって言うんでしょ」と、実際に聞かれました。名古屋弁の「みゃあ」を茶化したものが広まったと考えられるとか。エビフライはエビフライです。「えびふりゃー」と言う名古屋人に会ったことがありません。
Q:「けった」「机をつる」「だがね」も断じてない?
A:自転車は「けった」です。私も幼い頃は言っていましたが、大人になってからは、ほとんど使っていません。「つる」は、持ち上げて移動させる時に使います。学校で「掃除の時間だで、机つって~」と。「だがね」は時折耳にします。年配の方から聞くことが多いように感じます。そう考えると、由緒正しい名古屋弁を使う名古屋人自体が、少なくなってきているのかもしれませんね。
Q:関東、関西に対抗意識?
A:持っていないと思う。名古屋に満足感を抱いているからこそ、他が気になりません。
Q:名古屋にしか住んだことがない人が多いのに、なぜ「名古屋が一番」と言えるの?
A:「恋愛」と似ているのかな。複数の人とお付き合いして、一番ふさわしい人をパートナーに見極める人もいれば、「この人こそ運命の相手」と、たった一人の人を愛し続ける人もいますよね。他を見る必要性を感じないほど、居心地が良い街なのではないでしょうか。