ハンズフリーで使えるため、セックスの最中にも邪魔にならないのが特徴(写真提供:Dame Products)
ハンズフリーで使えるため、セックスの最中にも邪魔にならないのが特徴(写真提供:Dame Products)
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自分のアバターで遊ぶバーチャルコミュニティー「Red Light Center」とも連動(写真提供:Kiiroo社)
自分のアバターで遊ぶバーチャルコミュニティー「Red Light Center」とも連動(写真提供:Kiiroo社)

 遠距離に住む人とのバーチャルセックス、ほぼ100%治る勃起障害治療、会話ができるセックスロボット……。SFや小説の中の夢物語が現実のものになりつつある。技術ってすごい。

 北米のどこかの街で、ガラス越しにカラフルな商品が並ぶ雑貨店に入ったことがあるが、商品を近くで見て驚いた。なんと、そこはセックストイ専門店だったからだ。テクノロジーの進化はポルノが牽引すると言われるが、最近では、パッと見ではセックストイだとはわからないほどデザイン性も磨かれている。クラウドファンディング「Indiegogo」には、多種多様な大人の玩具を扱う「After Dark」というコーナーがあるほどだ。

 2014年12月、目標調達額1151%と爆発的人気を見せたのが、女性による女性のためのバイブレーター「Eva」だ。これまでの販売台数は、全世界で約3万8千台に及ぶ。卵形の本体上部から足が左右に2本出たような形で、一見すると子どものおもちゃに間違えそうになる。この足の部分を陰唇に挟み込むようにして装着する。

 Evaを開発したのは、コロンビア大学大学院でセックスセラピーを学んだアレクサンドラ・ファインさんと、マサチューセッツ工科大学を卒業したジャネット・リーバーマンさんの2人。女性の70%はオーガズム達成にクリトリスへの刺激を必要とするが、挿入中、男性は愛撫にまで気が回らない。そのため、「楽しめなかった」と感じる女性は男性に比べて4倍多いという。ファインさんはこう話す。

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