そして14年に発売された最新型の「たまごっちフォーユー」は、通信方法にSuicaなどに利用されているNFC(近距離無線通信)を採用。全国のおもちゃ屋に設置された「タッチステーション」に、たまごっち本体をタッチすると、アイテムや育成するキャラクターなどをダウンロードすることが可能に。
キャラクターのコラボも行われ、群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」や千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」も育てられるようになった。
●パーツ受け継ぐ子ども
今年7月16日には、35作品目(バンダイHPによる)となる「たまごっちみくす」が登場する。たまごっちごとに色や口、しっぽの形といった外見が異なるのが特徴で、その子どもはこうした一つ一つのパーツを受け継ぐ。「遺伝」という概念が加わることで、キャラクターのバリエーションが数千万パターン以上になるという。
バンダイ広報の鷲頭知美さんが話す。
「初代で遊んだ女子高生は、今ではお母さんになっている年代。お子さんが学校に行っている間、代わりに育てているうちにまたハマり出す人もいるようですよ」
たまごっち好きも子どもに“遺伝”するのだろうか。これからは親子でたまごっちを楽しむ時代がやってきそうだ。(ライター・河嶌太郎)
※AERA 2016年7月4日号