“トホホなスター”とは?(※イメージ)
“トホホなスター”とは?(※イメージ)

 コーエン兄弟監督の新作映画に出演するジョージ・クルーニー。21世紀の大スターが演じるのは、1950年代のハリウッドスター。かなり愚かしいスターなようで……。

 残虐かつ暴力的な内容で見る者をふるえあがらせた衝撃作「ファーゴ」や「ノーカントリー」で、アカデミー賞を4度も受賞しているコーエン兄弟。今や現代ハリウッドを代表する名監督兄弟と言える。彼らの新作「ヘイル、シーザー!」はガラリと雰囲気を変え、1950年代のハリウッドを舞台にしたサスペンスコメディーだ。

「この映画に登場する50年代のハリウッドは、実際よりいささかロマンチックなんだ。映画作りのマシンとして次々に名作を生んだ当時のハリウッドが、そこはかとなく美しく思えるし、そこに熱い感慨というか愛着を感じたんだよ」とジョエル・コーエンは語る。

 ここで誘拐されてしまう大スター、ベアード・ウィットロックを演じるのが、正真正銘の21世紀の大スター、ジョージ・クルーニーだ。

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