タダが当たり前のネットの世界で、人は何にお金を払うのか(※イメージ)
タダが当たり前のネットの世界で、人は何にお金を払うのか(※イメージ)
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 著名人とやり取りできる有料サロンがブームになっている。タダが当たり前のネットの世界で、人気を集めている理由とは。

 都内で映像制作会社を経営する男性Aさん(36)は、撮影の合間や移動中など、少しでも時間が空くと、iPhoneでフェイスブックをチェックする。リア充アピールでも友人の近況が気になるわけでもない。見ているのはオンラインサロンのグループタイムラインだ。

 今、オンラインサロンがブームになっている。フェイスブックを通じた会員制のコミュニティーで、オーナーと会員がコメントをじかにやり取りできる距離感の近さが人気だ。ジャンルもビジネス、自己啓発、グルメ、恋愛、占い、スポーツなど多岐にわたる。ほとんどのサロンに共通しているのが、月に1度イベントが開催され、オフラインでもオーナーや会員と交流できることだ。

 Aさんはなんと六つのサロンを掛け持ちするヘビーユーザー。ブームの火付け役となった「堀江貴文イノベーション大学校」(月額1万800円)、オタク話から経済格差まで本人と会って話せる「岡田斗司夫サロン」(同)、ブロガー・作家のはあちゅう(伊藤春香)とトレンダーズなどを起業した経沢香保子氏による、セルフブランディングやキャリアアップ情報をシェアする「ちゅうつねカレッジ」(月額8900円)など、参加するサロンの多くがビジネス系。月4万380円をつぎ込んでいるが、「十分にペイしている」と言う。

「サロンのグループタイムラインにはオーナーからの提案や問題提起、会員のビジネスプランなどが常に飛び交っていて、良い刺激が得られます」

 サロンで出会った企業コンサルタントと一緒に不動産をPRする動画サイトを立ち上げるなど、サロンで培った人脈とアイデアをいかして、五つの新規プロジェクトが進行中だ。

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