そんなゆるいつながりを好む高校生の恋愛は──。今回アエラが行った1千人調査では、彼氏、彼女がいるのは全体で24.3%。男女別に見ると、男子は5人に1人、女子は4人に1人の割合だった。

 恋愛にもSNSは大きな影響を及ぼす。千葉の県立高校2年のヒロミ(16)は神奈川県に住む高校生の彼氏とツイッターで出会った。大好きなアーティスト「湘南乃風」専用の趣味アカ(アカウント)を開き、その中で「今度のライブ、行きます」とつぶやいたら、「俺も行く」と返してきた人がいた。ライブ前に初めて会い、2度目のライブで告白された。ネットでの出会い、怖くはないのか。

「ツイッターを読めばどんな人かわかるし、怖くないです。同じ趣味の人だから楽しいし」

 高校生のSNS利用に詳しいブームプランニングの清水絵梨さんは言う。

「今の中高生は大人よりもネットリテラシーが高く、相手がおかしいかどうか見極める力がある子が多い。だから、ネットを通じた恋愛にもあまり抵抗がありません」

 最近では、告白もSNSを使うケースが増えてきた。関東地方の公立高校に通うナナ(17)が教えてくれた。

「私の周りでも、本当は直接告ってほしいのに、告白を引き出すLINEのテクニックがあって、『好きな人いるの?』『いるよ』『誰?』『おまえ』みたいにあっさり付き合い始めるパターンが増えました。中には、付き合って初めて直接しゃべるという人もいます」

(文中カタカナ名は仮名)

AERA 2015年12月14日号より抜粋

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