米西海岸ではすでに行動を走り回っている自動運転車。しかし、意外な理由でトラブルも……(写真はイメージ)
米西海岸ではすでに行動を走り回っている自動運転車。しかし、意外な理由でトラブルも……(写真はイメージ)
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 日本でも話題になっている自動運転車。米西海岸ではすでに公道を走り回っている。意外な理由でトラブルも起きているようで……。

 米西海岸のシリコンバレーでは数年前から、ハイウェーや公道でテスト走行する自動運転車を時折、見かけるようになってきた。そんな「モータリゼーション先進地」で今年7月、自動運転車が人身事故を起こした、と話題になった。

 信号待ちをしていた「グーグルカー」が、青に変わっても発進しなかった。交差点内が混んでいると認識し、停止を続けていたのだ。一方、後ろで待っていたドライバーは発進し、グーグルカーのバンパーに追突。グーグルカーの搭乗者が軽傷を負った。ただ、グーグルはこの事故を、自動運転車のエラーではなく、人によるものと説明。メディアも「安全運転が故の事故」という報じ方をしているという。

 今年6月には、グーグルが独自にデザインした2人乗りのかわいいプロトタイプのテスト走行も始まった。今では、レクサスなど既存の自動車を改造したモデルと合わせて、毎週1万6千~2万4千キロを、テストドライバーがまったくハンドルにタッチしない完全自律走行でテストしている。一般のドライバーがグーグルカーと並んで走ることが珍しくなくなっており、この6年半で16件の軽微な事故があったという。

 とはいえ、自動車の「進化」が止まる様子はない。1人乗りのセグウェイは完全に日常の光景になりつつある。サンフランシスコでは公道でバイクレーンを走るほか、空港、ショッピングモール、倉庫などの広い敷地でも、主に警備用として利用されている。

 今春、セグウェイ社を買収した中国・ナインボット社によると、セグウェイは世界中の1800以上の警察関連機関に採用されている。同じ時間内に徒歩で巡視するのに比べて9倍の面積をカバーできるという。

 サンフランシスコでは、数人がセグウェイで観光名所を巡るツアーも増えている。

AERA  2015年11月23日号より抜粋

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