2億9800万円──。税理士選びを失敗したために、ある一家が過剰に払った相続税である。亡くなった親が残した土地に、最初に依頼した税理士が、適切な評価を大幅に上回る評価額をつけたからだ。もちろん、これは相当な資産家の話だが、2015年の税制改正により、相続税の対象者が首都圏では倍増するといわれる。「税理士なら、だれでも同じだろう」と油断をしていると、大変なことになりかねない。

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