今年も役員報酬額ランキングが発表されたが、やはり1位はこの人だった。日産自動車のカルロス・ゴーン氏への報酬額は9億8800万円。前年より100万円増え、2位と2億円以上の差をつけて2年ぶりにトップに返り咲いた。
東京商工リサーチの調べによると、2013年3月期決算の上場企業のなかで、役員報酬が1億円以上だったのは7月2日現在で171社297人。さらに増える見通しで、億万長者の役員は、有価証券報告書で個別開示が義務づけられた10年3月期以来、初めて300人を超えそうだ。しかも、そのうち約7割の214人は2年連続で1億円以上。企業別では、世界的なロボットメーカーのファナックが13人と最多だった。
「電機が苦戦し、自動車が新たにランクインするなど、業界ごとに差が出ている。日本特有の退職慰労金を受け取る役員が上位を占め、世代交代感が強かった昨年までと比べ、より業績に連動する傾向が出ています」