ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無観客試合の措置は致し方ないだろう。選手の中で話題になっているのが、遠征の移動だ。新幹線や飛行機で移動する際は他の一般客と同じ空間になることも珍しくない。各球団は遠征中の外出禁止令を出すなど予防に努めているが、選手からはこんな声も上がる。

「予防の観点でいくなら、地方球場で開催する必要はないでしょう。ビジターで行くのは仕方ないけど、極力移動を避けるような日程にしたほうが、感染のリスクを低くできる」

 今年は東京五輪が控えているため、例年より1週間早い3月20日に開幕戦が行われる予定だった。ただ、新型コロナウイルスがいつ収束するか見通しが立たない状況が続いているため、延期の可能性も十分に考えられる。選手たちも不安を抱えたまま、無観客試合のオープン戦で調整を続けている。(梅宮昌宗)

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