そして、トランプ氏はイランの反政府デモを応援しているのである。
イラン政府は、米国と対立しているのか、それともイラン国民と対立しているのか。
イスラム教というのは、私たちには理解するのが難しいのだな、とつくづく思う。
それにしても、こうした大緊張の中で、自衛隊の護衛艦が中東に派遣されるのをどう捉えればよいのか。
野党やリベラル系のメディアは強く反対している。危険極まりない、と。
だが、危険だからこそ、護衛艦が派遣されるべきだと捉えることもできる。
しかし、もしも日本の石油タンカーがいずれかの勢力から狙われていることがわかったら、自衛隊はその相手を攻撃することができるのか。もしも外国のタンカーが攻撃された場合はどうするのか。
そういうことを国会で論議せずに派遣するのは、やはり問題である。安全保障については、与野党ともに触れるのを嫌がっているのだが。
※週刊朝日 2020年1月31日号