

著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は、元サッカー日本代表・永島昭浩さんの「焼肉の名門 天壇 赤坂店」の「ミルフィーユロース」だ。
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6年前、娘(永島優美)がフジテレビにアナウンサーとして入社しました。初任給をいただいた時、私たち夫婦を招待してくれたのがこちらのお店。僕が現役時代から、大の焼肉好きなのを知って選んでくれたのが嬉しかったですね。それ以来、気に入って利用しています。
とくに僕が好きなのが、薄切りロースを三枚重ねにした「ミルフィーユロース」。お店の方が目の前の網でさっと炙(あぶ)って、くるっと巻いて提供してくれます。しかも一般的な醤油ベースのタレでなく、出汁(だし)につけて食べるのがめずらしい。最初は半信半疑で食べましたが、いままで食べた焼肉とはまったく違った新次元のおいしさに驚きました。三枚重ねの肉は、焼き加減がちょっとレアでふんわりとやわらか。酸味のある出汁につけると、脂を含んだ肉がさっぱりと食べられるんですよね。
ひとり暮らしの娘は忙しい日々を送っているようですが、今年もこの店に家族で集まって、焼肉パワーで応援したいと思っています。
(取材・文/沖村かなみ)
「焼肉の名門 天壇 赤坂店」東京都港区赤坂4-3-6 A-FLAG赤坂2F/営業時間:11:30~14:30L.O.、17:30~23:00L.O./定休日:なし
※週刊朝日 2020年1月17日号